他の包茎タイプとの違い

2024年7月17日

他の包茎タイプとの違い

包茎の中でも一般的な仮性包茎とカントン包茎との違い

仮性包茎は、ふだんは亀頭が包皮に覆われている状態ですが、手で皮を引っ張ったり勃起した際に亀頭が露出する状態になります。包茎のなかでも最も多いタイプですが、日常生活において問題が生じることが少ないため、正しいケアと衛生状態に気を付ければそのまま過ごすことも可能です。
ケアの方法は、包皮の内側に汚れをためないようにすることで、そうしないと炎症を起こすことがあり、ひどい場合は感染症になることがあるので注意が必要になります。

一方、カントン包茎(嵌頓包茎)は包皮の口が狭いのが特徴で、亀頭が露出するとその状態のまま、皮が元に戻らなくなります。その状態では痛み・腫れを生じることがあり、また血流も悪くなるため直ちに治療をすることが推奨されています。そのまま放置すれば、亀頭および包皮が壊死することがありますので、専門医療を受けることが必要です。

以上から、仮性包茎は一般に健康上深刻な問題を生じませんが、カントン包茎は緊急性が生じやすいため、その違いを認識して速やかな対応が必要です。

真正包茎との違い 真正は慢性ならカントンは急性

真正包茎は、包口が大変に狭くて平常時も勃起時にも亀頭が露出できない状態になります。幼い頃はこの状態が普通で、成長するにつれて自然と治ることもあるのが特徴です。もし成人になってもこの状態が続く場合は、衛生状態から来る健康被害や、性行為の際に問題がおこる可能性があります。とくに汚れが皮の内側に溜まりやすいので、包皮や亀頭の炎症・感染症リスクもあるので注意しましょう。
治療法には、包皮を伸ばし広げる方法や、包皮環状切除が施されることもあります。
一方、カントン包茎(嵌頓包茎)は、包皮が狭いため亀頭を覆うことができず、包皮が露出したまま元に戻らなくなります。この状態だと痛みも強く、また血流が遮断されるので緊急処置が必要です。
上記から、真正包茎が慢性的なものだとすると、カントン包茎は急性状態のものと言えます。いずれも衛生状態の悪化や性生活への影響がありますので、症状の違いに応じたケアと医療機関の受診が必要です。

まとめ

包茎は大きく分けて「仮性包茎」「真正包茎」「カントン包茎」の3つの種類に分けられます。
カントン包茎は他の仮性包茎と違い、速やかな医療機関の受診と処置が必要なものです。放置すれば包皮および亀頭がダメージを受けて治らなくなる可能性もあります。
3つの種類の中では珍しいタイプであり、危険度ランクで言えば最もリスクが高いものです。皮口は亀頭よりやや小さいことから、無理に剥こうとする人もいるようですが、決してしないように注意しましょう。